米国向け日本産ブリの輸出拡大事業において、戦略の立案、企画、運営を担当いたしました。
現在、日本産ブリは米国市場では主に日本食レストランを中心に流通していますが、中食や小売といった業態における展開は、依然として限定的です。こうした状況を踏まえ、ニューヨーク輸出支援プラットフォーム協議会のメンバーである輸入卸企業と連携し、各社が取り扱う日本産ブリを活用したプロモーション活動を、ニューヨークおよびその近郊の小売市場に向けて実施しました。
当プロモーションを経て、多くの店舗において日本産ブリの新規導入が実現し、既存取扱店舗でも新たなメニュー開発が進むなど、着実な成果が見られました。特にブルックリン南部、クイーンズ、ロングアイランドといった郊外エリアの一部店舗では、事前の想定を上回る反響があり、今後の販売拡大に向けた手応えを得るに至りました。
新規市場を開拓するうえでは、外食市場で高い認知や実績を持つ商品であっても、小売市場では全く異なる評価を受けるケースが見られます。外食での人気がそのまま小売での販売につながるとは限らず、価格設定、棚の確保、消費者への効果的なプロモーションなど、関係各所との調整を多角的な視点で実施することが、その後のビジネスの成否を分ける、重要な点になります。
https://japan-food.jetro.go.jp/seafood/us/buri/index.html