現在、寿司は全米で日常的な食事となり、その最大の市場は高級寿司店やレストランなどの外食業界にあります。しかし近年、学食やスーパーマーケットの寿司コーナーなど、中食市場でも日本食を扱う店舗が増加し、ほとんどの学食やスーパーで寿司をはじめとする日本食を目にすることができるようになりました。とはいえ、中食市場で使用されているお米の多くはカリフォルニア産米です。日本産米はカリフォルニア産米よりも価格が高いため、中食市場では普及が進んでいませんでした。しかし、拡大し続ける米国の日本食中食市場には、日本産米の新たな需要があると考えています。そこで、弊社では現地の卸業者や中食業者と連携し、日本産米の新規需要開拓プロジェクトを推進しました。その結果、米国の有名大学や病院に約80店舗を展開する寿司チェーンと交渉を進め、昨年12月から、当企業が運営するプリンストン大学店において茨城県産の「茨(うばら)米」の使用が開始されました。輸入卸業者を代表して、販売企業様とのリエゾン役として商談活動を支援いたしました。低アミロース米である茨米は、数時間経ってもモチモチとした食感が持続し、生徒たちからも高い評価を受けています。上記案件の他、弊社ではJRE(全日本コメ・コメ関連食品輸出促進協議会)エージェントとして、会員企業様80社の商品を分析し、米国への輸出促進に向けた市場開拓調査や販売促進活動、新規需要の開拓に日々取り組んでおります。